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2007年06月20日(水) 15時03分

県議会議長の祝賀会問題:議会、不信任案を否決 自民、公明の反対多数で /長崎毎日新聞

 ◇改革21が動議提出
 三好徳明・県議会議長の就任祝賀会に暴力団と関係が深いとみられている男性が出席した問題で、県議会の野党第1会派の改革21は19日、「県議会への国民の信頼を大きく失墜させた」などとして議長不信任決議案に関する動議を吉川豊副議長に提出した。本会議で採決され、自民党・県民会議や公明党の反対多数で否決された。
 県議会で議長の退任を求める決議案が出されたのは、63年に議長退任勧告決議案が提出、否決されて以来44年ぶり。
 三好議長はこの日の本会議冒頭、「発起人、出席者の確認をせずに祝賀会を受け、結果として誠に軽率な行動であったと深く反省し、県民に衷心よりおわび申し上げます」と改めて陳謝した。
 これを受けて改革21は議員総会を開き、動議を提出するか協議。「疑惑を持たれた議長として釈明が不十分」などとして提出を決めた。本会議での提案理由説明で、同会派の吉村庄二県議(社民)は「議長は謝罪も釈明もしたが、暴力団関係者との関係を否定しておらず、到底県民の理解を得られるものではない」と述べた。
 採決は三好議長除席で行われ、27人が反対し、賛成は改革21(13人)と共産党(1人)の少数で否決された。創爽会(3人)は「議長の説明は不十分だが、不信任に値する問題ではない」などの理由で採決直前に退席し、棄権した。
 三好議長は動議提出について「重く受け止め、今後は襟を正してやっていく」と話している。【宮下正己】
〔長崎版〕

6月20日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070620-00000234-mailo-l42