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2007年06月20日(水) 14時12分

北海道加ト吉のコロッケ、牛肉に豚肉混入の疑い…生協販売読売新聞

 食品大手の加ト吉(本社・香川県)の連結子会社・北海道加ト吉が製造していたコロッケの材料に、表示と異なる肉が混ざっていた疑いが浮上したとして、加ト吉は東京支社に危機管理本部を設置した。

 同社は、コロッケの肉を北海道加ト吉に納入した苫小牧市の食肉製造加工会社「ミートホープ」(田中稔社長)から事情を聞くなどして調査を進めている。

 コロッケを販売していた日本生活協同組合連合会(日本生協連、本部・東京)は各地の生協に対し、商品を店頭から撤去するよう要請した。

 加ト吉によると、同社がミート社から事情を聞いたところ、納入している牛肉に豚肉が混ざった可能性があることを認めたという。農林水産省と北海道は20日、食品の表示について定めた日本農林規格(JAS)法や食品衛生法に違反する可能性があるとみて調査を始めた。北海道は同日中にも、ミート社に立ち入り検査を行う方針。

 問題のコロッケは、生協連が加ト吉に生産委託し、「CO・OP牛肉コロッケ」のブランド名で2003年3月から発売。生協連によると、全国約80の生協で取り扱っており、06年度には約60万パックを販売した。生協連は20日午前、各地の生協への出荷を停止。北海道加ト吉も、このコロッケの製造を中止した。

 ミートホープの役員は20日、読売新聞の取材に対し「過去のデータなどを調べている最中で確認は出来ていないが、間違って豚肉が入った可能性はある」と話した。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070620i104.htm