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2007年06月19日(火) 00時00分

デジタル一眼レフを持って外へ出よう読売新聞

 家電メーカーの新規参入や低価格モデルの相次ぐ発表などで、デジタル一眼レフカメラ市場が盛り上がりを見せている。今春からコンセプトを再構築して一眼レフのプロモーションを始めた「オリンパスイメージング」の商品戦略部に話を聞いた。

カメラは人々をアクティブにする

杉田 幸彦、目黒 親芳
オリンパスイメージング商品戦略部商品グループリーダー、同課長代理
すぎた・ゆきひこ=左 1961年埼玉県生まれ。85年群馬大学工学部卒、オリンパス光学工業(現オリンパス)入社。フィルムカメラの開発に携わる。2004年10月の分社化に伴い、オリンパスイメージングへ。映像開発部などを経て06年5月から現職。
めぐろ・ちかよし=右 1971年岡山県生まれ。95年武蔵野美術大学卒、オリンパス光学工業入社。医療機器やカメラのデザイン、営業に携わる。04年10月の分社化に伴い、オリンパスイメージングへ。06年5月から現職。
——オリンパスイメージングが目指すカメラ作りは。

目黒 オリンパスの企業理念に「人々の健康と幸せな生活を実現する」という文言があります。アクティブに感動のある人生を送ることを「幸せ」ととらえています。

 オリンパスには、内視鏡や顕微鏡などの医療・ライフサイエンス分野があり、人間のカラダの内側へと入っていき、人々の健康をサポートしています。映像分野はさらに人々を健康的に、アクティブに、外へと誘い出すのが目標です。

——その目標をどのようにして商品ラインアップに反映させているのですか。

目黒 人々のライフスタイルやカメラに対する価値感を分析し、それぞれにマッチした商品を取りそろえています。純粋に「写真を撮りたい」と思い始めた人向けのコンパクトデジタルカメラの入門機に始まり、どこにでも持っていける頑丈なデジタルカメラ、アクセサリー感覚で持てる機種などがあります。

 一眼レフは写真で表現を追及したい人のための商品と位置づけています。

——今春から、一眼レフのキーメッセージを作ったそうですね。

杉田 まだ見ぬ世界へ踏み出してみたいという気持ちを盛り上げていくのが、カメラの役割と考えています。そこで、「Go Find Your Wonders(外へ出よう!)」というメッセージを押し出しました。

目黒 「外」というのは、家の外でも自分の殻の外でもよいのです。未踏の場所へと挑戦する人もいるでしょう。その人なりの外へ、カメラと一緒に行きませんか?というメッセージです。

——オリンパスの一眼レフの強みは何ですか。

杉田 「フォーサーズ」(デジタル一眼レフにおける撮像素子の大きさに基づくオープン規格)という規格を提唱し、小型化を実現しています。小型軽量の一眼レフは持ち歩きやすいので、「外へ出よう!」というコンセプトにぴったりです。

 また、ファインダーをのぞかなくても撮影できる「ライブビュー機能」を搭載しています。寝そべったり背伸びをしたりと無理な姿勢をとることなく、色々なアングルの撮影が楽しめます。

目黒 一眼レフでもコンパクトでも、気軽に持ち歩ける必要があります。感動のシーンはいつ起こるかわかりません。その場面でカメラを持っているか、持っていきたくなるかというのが重要です。

 今までは荷物が多い旅行の場合、よほど写真にこだわる人でないと一眼レフを持っていきませんでした。しかしオリンパスの製品は、海外旅行にも“連れていこう”という気持ちになれるサイズです。

http://www.yomiuri.co.jp/net/interview/20070619nt0e.htm