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2007年06月16日(土) 22時12分

<死体遺棄>海に遺体浮かぶ…ブロック巻かれ 愛知・碧南毎日新聞

 16日午後6時ごろ、愛知県碧南市港本町の衣浦臨海公園先の衣浦湾で、青いビニールシートに包まれた遺体のようなものが浮いているのを魚釣りの男性会社員(57)が発見、県警碧南署に通報した。同署と衣浦海上保安署などが岸に引き上げたところ、遺体は成人男性とみられ、手足を縛られたうえ、3個のコンクリートブロックを巻きつけられていたという。県警捜査1課と碧南署は死体遺棄事件として調べている。
 調べによると、遺体は身長約165センチで、黒色の革ジャンパーにジーンズ姿。靴は履かず、靴下だけ履いていた。服装や、異臭がしていることから、同署は遺棄されたのは数カ月前とみている。
 遺体の両手首と足首はひものようなもので縛られていた。ジャンパーの両袖に腕を通したまま、後ろ襟を持ち上げて頭にかぶせてあったという。また、遺体はシートの上から3カ所以上にわたって種類の異なるロープで縛られており、うち三つのロープが3個のコンクリートブロックと遺体を一緒に巻いていた。
 現場は逆L字型の岸壁で、東西が公園側、南北が貨物船の到着する岸壁。遺体は公園側の岸壁から約2メートル(水深約10メートル)の海面に浮いていたといい、会社員は近くにいた釣り客が騒いでいたことから、沖合を見て発見したという。
 公園側の岸壁近くまでは車で乗り付けることが出来るが、貨物船用の岸壁は金網が張り巡らされ、立ち入り禁止となっている。付近は公園のほか、海運関係の企業が多く、休日は釣り客以外の訪問者は少ない。
 周辺は同市の西側の衣浦湾を埋め立てた臨海工業地帯。同公園のほぼ真下の海底を、対岸の同県半田市と結ぶ衣浦海底トンネルが通っている。
【安間教雄、米川直己、松岡洋介、山田尚弘】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070616-00000103-mai-soci