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2007年06月14日(木) 06時37分

警視庁情報流出、わいせつ画像コピーがきっかけ朝日新聞

 警視庁北沢署の巡査長(26)の自宅パソコンから警察書類を含む計1万件の文書がネット上に流出した問題で、この巡査長が同僚所有の外付けハードディスクから、わいせつ画像をコピーしたのが流出のきっかけだったことが13日、わかった。

 調べによると、巡査長は自宅に私用パソコンを2台所有。ファイル変換ソフト「ウィニー」が入った1台にデータをコピーしたため、同僚のハードディスクの情報がほぼ丸ごと、遅くとも今年4月までに流出していた。

 1万件のうち1000件は画像で、逮捕前の被疑者を隠し撮りしたと見られる写真もある。9000件の文書の中には、強姦(ごうかん)や強制わいせつ、恐喝事件に関する捜査書類や被疑者の携帯電話の解析記録もあった。暴力団関係者の使用車両などを示した捜査資料もあり、ほとんどが実名入りだった。

 警視庁は今年3月、私用の全パソコン約4万1000台に、ウィニー導入の有無を調べるソフトを走らせる一斉点検を実施。この際、巡査長はウィニーを入れたのが発覚するのを恐れ、流出元になった1台には点検ソフトを使わなかったらしい。

http://www.asahi.com/national/update/0613/TKY200706130401.html