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2007年06月14日(木) 12時02分

NOVA業務停止に広がる不安 元受講生ら「処分当然」朝日新聞

 英会話学校「NOVA」が経済産業省から業務停止命令を受けた問題で、同校の受講者らに失望と不安が広がっている。一方で、解約の際に不快な思いを味わった元受講生らは「処分は当然」と受け止めた。

 「今後、同じ思いをする人が出ないよう、NOVAはきちんとやり方を改めてほしい」。大津市の男性(41)は言った。

 600ポイントを約76万円で買い、02年3月に54ポイント使った時点で解約を申し出た。示された返金額は約4万5000円。精算方法を尋ねると、契約時と違う単価で計算するという約款を見せられ、「ここに書いてあるでしょう。サインもしましたよね」と言われたという。

 東京都北区の男性(35)は「ずっと問題が指摘されていたのだから、もっと早く対応するべきだった」と批判した。解約時、「明細は渡せない」と精算方法を口頭で説明された。ポイントは半分しか使っていなかったのに、返金額は1割に満たなかった。

 京都市の女性(31)は2年半前、解約を申し出ると、文書に署名と押印を求められた。返金先の口座番号を書く用紙だったが、題は「同意書」。「NOVAが私の口座に返金することにより、最終的解決とすることに同意いたします」という文言が印刷されていた。

 この女性は言う。「トラブルが多発していたのに、その場しのぎを続けてきた。契約を取ることを優先し、消費者の方を向いていなかった」

 13日夜、大阪・梅田の教室でレッスンを終えた大阪市の男性会社員(58)は「教室が立ち行かなくなったら心配」と不安そうに語った。

http://www.asahi.com/national/update/0614/TKY200706140134.html