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2007年06月12日(火) 10時00分

グッドウィル創業者折口会長金満生活日刊ゲンダイ

「チャンスをお与え下さい」——。目に涙を浮かべて訴えたグッドウィル・グループ創業者の折口雅博会長兼最高経営責任者(CEO=45)。「年間6000万円」(本人)という報酬も、10月から1年間返上するという。もっとも、介護を食い物にしてきた折口氏にとって、これくらい大した痛手じゃなさそうだ。

 東急東横線の田園調布駅から徒歩5分。折口氏の自宅は、周囲の豪邸に引けを取らない立派な洋館だ。敷地面積120坪で、総床面積も地下1階、地上2階で120坪。巨人軍の長島茂雄終身名誉監督の自宅とは“背中”を接する間柄で、門の左右には防犯カメラが目を光らせている。
「あの辺りの土地はバブルの頃なら坪1000万円でした。今は400万〜450万円くらい。敷地120坪なら地面だけで5億円前後になります」(地元の不動産業者)
 折口氏はこの土地を8年前に購入(名義は折口総研)、上モノが完成した6年前から住んでいる。総工費は一説には7億円だ。
 もっとも、この御殿に満足できないらしく、駅から徒歩30秒の一等地に320坪の土地を購入、地下1階に20メートルプールを併設した大豪邸を構える予定と報じられた。土地だけで20億円近くになりそうだ。
 長野・軽井沢にも別荘を所有。1階にボウリング場、地下にプール、庭にはフットサルのコートがあるという。
 車もすごい。ロールスロイス・ファントム、フェラーリ・テスタロッサ、ランボルギーニ・ディアブロといった“スーパーカー”を乗り回している。
 折口氏はグッドウィルの大株主でもある。「折口総研」名義と合わせて発行済み株式の約33%を保有。同社株は連日ストップ安になっているが、それでも時価は405億円(8日現在)だ。
 当然、配当も受け取ってきた。
「今期は業績悪化で中間、期末とも配当を見送る方針ですが、前期は年間1625円の配当を実施しています。個人名義で10万株近くを保有する折口さんには1億6000万円近いカネが払われた計算です」(証券アナリスト)
 折口氏は雑誌のインタビューで「日本で払う給料は、中国で払うより高い。労働者が、ものすごく安いコストで働いているとは思っていません」と語っている。労働者は低賃金が当然で、自分は大金をフトコロにする。それも、介護報酬を不正に請求した分からピンハネしてきたわけだ。
 こんな人物に介護事業を続ける資格があるのか。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070612-00000008-gen-ent