日本マクドナルドホールディングスは、現在は全国一律のハンバーガーなどの価格を見直し、月内にも都道府県ごとに異なる価格を導入する。東京都や大阪府で平均３〜５％値上げする一方、地方では同２〜３％引き下げる予定だ。大都市部で人件費や店舗賃料が高騰しており、採算維持のためという。地域別価格は外食大手初となる。
国内約３８００店のうち東京、神奈川、京都、大阪の約１２００店で値上げ、東北や中国地方の一部の県（百数十店）で値下げする。他道県は当面据え置き、価格を変えた地区の売り上げ動向などを見て改めて判断する。
値上げは、現在５００円台のハンバーガー、ポテト、ドリンクの代表的セットで５０円程度、値下げは２０円程度の見込み。「１００円マック」は据え置くという。
同社の０６年１２月期決算は、店舗賃料を含む「その他経費」や人件費がそれぞれ前期比で約１割増えた。特に都市部の経費増が収益を圧迫している。海外のマクドナルドは、地域別価格を導入している国も多いという。
http://www.asahi.com/business/update/0612/TKY200706120125.html