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2007年06月11日(月) 21時06分

ニセ診断書18通・ズル休み129日、農水省係長を懲戒免読売新聞

 農林水産省は11日、計18通の偽の診断書を使って129日間の休暇を不正に取得したとして、同省食糧貿易課企画班の岸野和弘・調整係長(48)を懲戒免職処分にした。

 同省は、有印私文書偽造などの容疑で岸野係長を刑事告発する方針。

 同省によると、岸野係長は2001年5月〜今年5月、偽の診断書をつくって気管支炎や大腸炎、皮膚炎にかかったなどとウソの申請をし、平均約1週間ずつの欠勤を繰り返した。通院歴のある病院の本物の診断書の日付を修正液で消して書き換えたり、パソコンで診断書を偽造して医師の名字と同じ印鑑を押したりしていたという。

 先月30日に受け取った診断書2通について、岸野係長の筆跡に似ていると感じた同省職員が病院に確かめ、ウソが発覚した。すでに支払われた129日分の給与は全額返納させる。

 同省は「通常あり得ない行為なので、信用して診断書を受け取ってきた。極めて遺憾だ」としている。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070611it14.htm?from=top