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2007年06月10日(日) 03時02分

「急性Wii炎」…ゲームで肩痛のスペイン医師、自ら命名読売新聞

 任天堂が昨年末に発売したゲーム機「Wii(ウィー)」でテニスのゲームに熱中し、肩を痛めたスペインの医師が、この痛みを「急性Wii炎」と名付け、7日付の米医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に注意喚起の投稿をした。

 Wiiは、画面を見ながらコントローラーを振り回すなどして、ゴルフやテニスなどを実際に似た形でプレーできるゲーム機。

 投稿したバルセロナ市のジュリオ・ボニス医師(29)は「日曜の朝、右肩に激痛が走った。何の運動もした覚えがなかった」と自身の体験を伝えた。心当たりは前日、Wiiを買ってから数時間にわたってテニスゲームをしたこと。消炎鎮痛剤を1週間服用し、Wiiを一切しないことで完治したという。

 「ゴルフなどのゲームもあり、予想しない筋肉を使うこともありうる。医師はWii炎多発に注意すべきだ」とボニス医師は結んだ。

 Wiiは3月末までに世界で約584万台が売れている。任天堂広報部は「強く振り回さなくてもプレーできる、と繰り返し説明している。注意しながら楽しんでいただきたい」としている。

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20070610i301.htm