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2007年06月09日(土) 09時48分

ノーリツ ガスふろ給湯器約44万台に発火の恐れ毎日新聞

 ガス温水機器メーカー「ノーリツ」(神戸市)は8日、同社が89年8月〜94年5月に製造した「ガスふろ給湯器」約44万台について、発火の恐れがあると発表した。これまでに44件の発火事故が確認されているが、けが人や建物の火災などはないという。同社は経済産業省にリコールを届け出るとともに、9日から無償点検と部品交換を行う。同社製品のリコールとしては過去最大規模となる。
 対象の給湯器のうち約40万台は同社が販売。他に同社から製品の供給を受けた、▽東京ガス(1万7515台)▽日立ハウステック(8922台)▽大阪ガス(4493台)▽西部ガス(4223台)▽東邦ガス(2284台)▽北海道ガス(155台)−−が自社ブランドで販売した。
 追いだき装置のガス圧を調整するゴム板に経年劣化で亀裂ができ、漏れたガスに引火して配線などが焼けるという。安全装置が自動的にガスの元栓を遮断し、配線も自己消火性があるため、同社は「延焼しない」としている。94年6月以降の製品は改良されており、不具合はないという。
 これまで「故障」として対応してきたが、先月施行の消費生活用製品安全法で「重大製品事故」に該当することになり、施行後に起きた3件を経産省に届け出た。
 リコール対象製品の型式は、給湯器の前面や側面にシールなどで表示されている。
 ノーリツへの問い合わせはフリーダイヤル(0120・257・026)。【山田泰蔵】
リコール対象型式
 リコール対象の給湯器の型式は次の通り。
 《ノーリツ》GRQ−161、同162、同163、同201、同203、同204の各シリーズ《北海道ガス》KNR−754《東京ガス》NR−816RFB−E、同EA、NR−816RF−EAQ《東邦ガス》NUO−16E、同16F、NUOA−16E、同16F、同16G、同20B、同20C《大阪ガス》31−027、同086、同116《日立ハウステック》KZ−161A、同161FE、同161SA、同162A、同201A、同201SA、同202A、同202SA

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070609-00000005-maip-soci