記事登録
2007年06月09日(土) 10時52分

就活中の「街頭アンケート」にご注意 教材購入を迫られる中日新聞

 【滋賀県】就職活動中の大学生の皆さん、ご注意を。県立消費生活センター(彦根市、草津市)では5月以降、就職説明会の会場周辺で街頭アンケートを受け、英会話教材の購入を迫られた大学生からの相談が寄せられている。伝えた連絡先を利用し、後日、電話で呼び出しており、センターは「回答は慎重にしてほしい」と呼び掛けている。

 センターによると、6月に相談した草津市の女子学生(21)は、大阪市で就職説明会に出席後、会場付近でアンケートに氏名や電話番号を記入。数日後に業者から電話があり、「就職に有利な話が聞ける」と同市内の事務所に呼び出された。

 業者は「英会話ができると有利になる」と、約80万円の教材を購入するよう長時間にわたって説得。女子学生は帰宅したくなり、契約書にサインしたという。

 このケースも含め、センターには同様な相談が5月以降で2件寄せられ、いずれも同じ業者が対象。センターは学生らに解約手続きをアドバイスし、業者と交渉もしている。

 センターは「今後も増える可能性がある」とみて、注意を喚起するチラシを作り、近く県内の大学で配布する。

 センターの相談窓口は、彦根=電0749(23)0999、草津=電077(563)7009。

 (吉岡雅幸)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070609-00000003-cnc-l25