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2007年06月08日(金) 08時00分

大阪国税局30人、高級クラブで激安豪遊スポーツ報知

 大阪国税局の国税実査官ら30人余りが大阪・北新地の高級クラブで代金を大幅に割り引いてもらう「VIP待遇」を受けていたことが7日、分かった。同国税局関係者によると、今年2月、高級クラブに査察調査したところ、同局の40代男性実査員あての請求書を発見。一般客なら1回当たり3万円ほどかかる代金を、5000円から1万円で済ましていた。

 同国税局は、税務調査情報を事前に漏らすなど、職務行為上での不正は無かったとしているが、国家公務員倫理法に抵触する可能性をみて、職員らに事情を聞くなど調査中。関係した職員の処分を検討している。

 同職員は1998年、知人に同店を紹介され、2002年ごろから月に1、2度訪れ、これまでの入店回数は数十回以上だという。国税局では相続税などの申告漏れを調べる部に所属。調査班でリーダーを担っていた。

 同国税局広報広聴室は「国民の疑惑を招く行為のないよう綱紀保持に努めており、このような事実は誠に遺憾」としたが、関係職員らのコメントなど詳細は「国家公務員倫理審査会へ判断を預けている最中なので、発表できない」としている。

 大阪・北新地は近く東京・銀座と姉妹提携することになっており、高級クラブが並ぶ日本有数の歓楽街。近隣の飲食店などでも「そんなことが実際にあるんですね」(クラブ勤務の40代女性)「3万円って本当? 『高級クラブ』と呼ぶ場所やったら4〜5万円はする」(飲食店勤務、20代男性)という声もあがり、訪れた男性サラリーマン(40)は「お昼にラジオで聞いたけど、まあ、ありそうなこと」とあきれ顔だった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070608-00000083-sph-soci