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2007年06月08日(金) 07時03分

自衛隊の「市民監視」、各団体が抗議声明朝日新聞

 自衛隊のイラク派遣に反対する市民運動などの情報を陸上自衛隊の情報保全隊が収集していたことについて、自由法曹団(松井繁明団長)は7日、「国民監視活動に抗議する」との声明を発表した。自由法曹団などが呼びかけた04年の「ピースキャンドルナイト」が対象になっていた。

 署名活動が資料に記録されていた原水爆禁止日本協議会(原水協)も「(署名などは)憲法が保障する基本的権利にもとづいた行動。国家機関の監視は明白な違憲行為だ」との抗議文を安倍首相に送った。

 日本国民救援会は「戦争推進と国民監視が表裏の関係にあることは歴史の教訓。憲兵隊が国民を監視する役割を果たした時代の再来を許してはならない」と声明で訴えた。

 新聞労連は自衛隊員への取材が「反自衛隊活動」とされていたことを挙げ、「記者の取材が知らぬ間に監視・記録され、レッテルまで張られている」と抗議する声明を発表した。

http://www.asahi.com/national/update/0608/TKY200706080004.html