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2007年06月08日(金) 22時38分

ノーリツ、ガス給湯器44万台無償点検 内部発火の恐れ朝日新聞

 給湯設備メーカー大手「ノーリツ」(神戸市)は8日、同社が製造し全国で販売されたガスふろ給湯器約44万台について、ガス漏れが発生して内部が焼損する恐れがあるため、無償で点検と部品交換をすると発表した。

 同社によると、追いだき用装置内のゴム製部品が劣化して亀裂が入ることでガス漏れが発生し、内部で発火する恐れがある。しかし、安全装置が働いて、燃え広がる危険はないという。

 経済産業省によると、ノーリツの該当機種では96年以降、器具内部が燃えたり、煙が出たりする事故が44件起き、うち13件はゴム製部品の劣化が原因と判明しているという。

 対象は89年8月から94年5月に同社が製造販売した「GRQ—161」「同162」「同163」「同201」「同203」「同204」の6種類。約44万台のうち約3万8000台は北海道ガス、東京ガス、東邦ガス、日立ハウステック、大阪ガス、西部ガスの6社にOEM(相手先ブランドによる生産)供給し、別名で販売されているという。

 問い合わせは、0120・257・026。

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 東邦ガスも自社ブランドで販売したノーリツ社製のガス風呂給湯器を無料点検・部品交換する。これまでに事故の報告はないが、部品の劣化による火災発生の恐れがあるという。対象は、89年11月から94年6月までに販売した計2284台で、「NUO—16E」「NUO—16F」「NUOA—16E」「NUOA—16F」「NUOA—16G」「NUOA—20B」「NUOA—20C」の計7機種。問い合わせは0120・257・026へ。

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 西部ガス(福岡市)は自社ブランドで販売したノーリツ製ガス風呂給湯器を無料点検・部品交換する。対象は89年8月〜94年5月製造の7207台で、型式名「GRQ」に続く数字が「161」「162」「163」「201」「203」「204」の6機種。

 問い合わせはノーリツ点検受付センター(0120・257・026)。

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 東京ガスも、約1万7500台を同社ブランドで販売していることを明らかにした。利用者に対し、ダイレクトメールを送るなどして点検・部品交換を呼びかける。

http://www.asahi.com/national/update/0608/OSK200706080091.html