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2007年06月08日(金) 15時01分

30代巡査長ら逮捕へ=地公法違反、OBは教唆容疑−捜査資料漏えい・愛知県警時事通信

 愛知県警組織犯罪対策課の捜査資料漏えい問題で、同課の巡査長(31)が県警OB(51)を介して、捜査対象者らに資料を提供していた疑いが強まったとして、県警は8日、地方公務員法違反(守秘義務違反)などの疑いで、巡査長ら2人に対する取り調べを始めた。容疑が固まり次第、逮捕する。OBについては、刑法の教唆容疑で立件するもようだ。
 県警は、巡査長の口座に毎月数万円の振り込みがあったことも把握しており、資料漏えいとの関連を捜査する。
 調べなどによると、巡査長は昨年9月初め、組織犯罪対策課などが入管難民法違反容疑で内偵していた名古屋市中区のフィリピンパブについて、県警OBに捜索着手日や態勢を記した資料を渡し、漏えいした疑いが持たれている。
 同課は同月6日、パブの捜索に踏み切ったが、数日前から臨時休業に入っており断念した。パブ経営者は、県警OBらを経由して資料を入手したとみられる。

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