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2007年06月07日(木) 13時43分

松下製電気コンロが原因の火災54件、無償修理進める読売新聞

 松下電器産業が製造した電気コンロで、電源スイッチのつまみに体などが接触して作動し、コンロ上に置いた物に引火したとみられる火災事故が54件発生していたことがわかった。

 同社は無償修理を行っているが、業界団体の「日本電機工業会」によると、他社製品も含めた同構造の製品の事故は200件を超えており、メーカーや業界団体は無償修理を進めている。

 松下製コンロは、日立ハウステック製ミニキッチン「KM—1203D」に組み込まれており、1984年から88年までに約8万台製造された。最近では5月13日、東京都内の住宅で室内の壁や天井などを焼く事故が発生。住民が外出する際、ショルダーバッグがつまみに触れ、電源が入ったとみられる。

 松下は、この事故を改正消費生活用製品安全法に基づいて経済産業省に報告。使用時の注意を呼びかけるとともに、誤って触れないよう、つまみ部分をカバーで覆う修理を無償で進めている。

 同工業会によると、同構造製品による火災事故は、85年から昨年9月までに12社で計205件発生。修理対象は約53万台だが、今年3月までに修理を終えた製品は6割。88年以降の製品はつまみがカバーで覆われており、問題ないという。

 松下製コンロの問い合わせは、日立ハウステック(0120・80・1761)まで。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070607i305.htm