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2007年06月07日(木) 12時54分

富士通子会社、年200億円超の「架空循環取引」関与ロイター

 [東京 7日 ロイター] 富士通 <6702> の販売子会社である富士通関西システムズ(FKS、大阪市中央区)が、複数の取引先との間で存在しない商品を伝票上で売買する「架空循環取引」に関与していたことがわかった。富士通の広報担当者が7日、ロイターに語った。同取引は年間200億円を超える規模だが、FKSが関与した金額や取引が行われた期間は「現在調査中」(富士通広報)だとしている。
 富士通によると、FKSの課長1人が関与を認めた。パソコンの売買など200億円超の同取引は「FKSを含め数十社が関与した」(同)という。関与した社員に対しては懲戒解雇など処分を検討するとしている。 
 7日付の読売新聞朝刊(大阪版)は、FKSが架空循環取引を繰り返していたことがわかったと報じた。同報道によると、架空循環取引に関与していた大阪のIT関連会社が今月、破産したことから発覚。同IT関連会社は、他に上場企業や大手通信会社の子会社などとも取引があったと報じている。また、FKSは2000年12月から07年1月までに同IT関連会社と循環取引を行っていたとしている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070607-00000277-reu-bus_all