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2007年06月06日(水) 21時18分

久間防衛相、情報収集認める 文書の真偽は確認せず朝日新聞

 久間防衛相は6日夜、防衛省で記者団に「イラクに行った(隊員の)家族のために情報保全隊が情報収集に回っていた」と語り、情報収集していた事実について認めた。共産党が公表した文書については「3週間ぐらいで破棄する文書だから、正しいかどうかは調べようがない」と語った。

 久間氏は「(自衛隊のイラク派遣)当時、反対運動もあり、家族に圧力がかかっていた。どんな話が持ち込まれたか、心配はいらないということで情報収集をしたのではないか」と述べた。

 また、同省の守屋武昌事務次官も記者会見し、文書の内容について「私たちの手の内をさらすようなものなので、コメントすることは適切でない」とし、情報収集の法的根拠については「自衛隊法に基づき、必要な調査活動を行った」と強調した。

 報道機関の取材や派遣に反対した民主党国会議員の発言を文書の中で「反自衛隊活動」と分類してあるが、守屋氏は「(分類したことは)ございません」と否定した。

http://www.asahi.com/national/update/0606/TKY200706060375.html