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2007年05月02日(水) 00時00分

身勝手な四十路ニート…池内ひろ美さん脅迫男の素顔ZAKZAK

未婚、自己破産…IT企業転々…親の年金頼りに借金生活写真=が講師を務める講座に対し、インターネット掲示板「2ちゃんねる(2Ch)」で≪教室に灯油をぶちまき火をつける≫などと犯罪予告したとして、脅迫と威力業務妨害の罪に問われた中年男の初公判が、東京地裁であった。法廷であらわとなったネット暴徒の素性は、あまりにトホホなものだった。

 冒頭陳述によると、東京都日野市の元会社員(45)は昨年12月20日未明、2Chに池内さんが名古屋で行う講座が≪血の海になる≫などと書き込み、講座を中止に追い込んだ。

 書き込みの威勢のよさに反し、検察側が明らかにした同容疑者の身上はお粗末な限りだった。

 茨城県鹿嶋市の実家から都内の私大に進み、卒業後はIT企業を転々。「身勝手な性格」のせいで仕事を5日でやめたこともあった。約10年前からインターネットにふけり、1999年から2Chに書き込むようになった。逮捕前日までの書き込みは1521回に及ぶという。

 結婚歴はなく、アパートに1人暮らし。2003年には自己破産し、40歳をすぎても年金生活の両親から毎月20万円を受け取って、借金返済や風俗店への支払いにあてていた。犯罪予告をした当時も無職で、検察側は脅迫の動機を「評論家として活躍する被害者への嫉妬(しっと)」と指摘した。

 この日も公判前、2Chに≪傍聴に来れば?≫と書き込むなど懲りた様子のない同容疑者は、白髪交じりの巻き毛でスーツ姿にメガネといういで立ち。該当の書き込みをしたことを認め、「大変申し訳なかった」と謝罪しながらも、「危害を与えるつもりはなかった。講座を妨害するものだと思っていなかった」と述べ、弁護士も「故意がない」と無罪を主張した。

 傍聴していたある弁護士は、「あんな書き込みをしながら、無罪を主張するとは驚いた。人のこめかみに銃を向けて射殺しながら、『殺す気はなかった』と言うようなもの。判事も想定外ではないか」とあきれ顔。

 傍聴した30代の男性会社員は「被告がどんな男なのか見に来たが、あまりにも風体が型通りでつまらない」と話していた。

ZAKZAK 2007/05/02

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_05/t2007050220.html