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2007年04月28日(土) 18時38分

「明治33年から延滞」、入力ミスで高速料金過剰請求朝日新聞

 東日本高速道路の東北支社福島管理事務所(福島市)が今月3〜5日、高速道路の通行料金未納者に対して、誤った延滞金を記載した催促状を送り、35人に総額約1100万円を過剰請求していたことが分かった。中には、1900(明治33)年からの延滞金を請求された利用者もいた。

 同社によると、02〜05年に福島県の東北自動車道・本宮—国見インターチェンジ(IC)間の五つのICで降りた東北や関東、関西地方などの35人に、通行料を含めた本来の請求額が合計約200万円のところ、約1300万円請求していた。催促状を受け取った未納者から指摘があり、ミスが分かった。

 最も金額が大きかった人は、本来は6万7千円なのに約70万円を請求された。延滞金の起算日を「明治33年」と誤って計算。社員が起算日をパソコン入力する際に間違えたという。

 同社は、利用者が財布を忘れるなどして高速料金を支払えない場合、身分を確認した上で、特例的に後日の支払いを認めている。

 同社は、誤った催促状を送った未納者に謝罪文と訂正した催促状を送り、既に支払った人には超過分の返還手続きを取っている。

http://www.asahi.com/national/update/0428/TKY200704280209.html