記事登録
2007年04月26日(木) 03時13分

国交省OB隠れ天下り…下請け入社、実際は大手勤務読売新聞

 2004年に国土交通省関東地方整備局を退職した幹部職員OB(60)が退職と同時に、同局から港湾工事を多数受注する海洋土木(マリコン)大手「東亜建設工業」(東京都千代田区)で勤務していたことがわかった。

 国家公務員法は退職後2年間、関係企業への天下りを原則禁止し、同省の内規でも大手マリコンへの天下りは無条件で禁じているが、OBは中小の下請け会社に就職、東亜の支店に出勤する形をとり規制をかいくぐっていた。同省は、規制を骨抜きにする悪質な行為として、同様の事例がないか調査に乗り出した。

 このOBは、同整備局港湾事業課長など、東京湾の公共工事の発注関連部局を歴任し、事業計画官だった04年4月1日に退職。翌2日付で、国交省の承認を受けて、東亜の「協力会社」と呼ばれる下請け業者「たにもと建設」(横浜市)に再就職し、技術部長に就任した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070426-00000101-yom-soci