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2007年04月24日(火) 22時08分

携帯事業が好調、KDDIが過去最高益を更新朝日新聞

 KDDIが24日発表した07年3月期連結決算は、売上高が前期比9.0%増の3兆3352億円、営業利益が同16.2%増の3447億円といずれも過去最高を更新した。増収・営業増益は4期連続。昨年10月に始まった番号持ち運び制に伴う顧客争奪戦を優位に進めるなど主力の携帯電話事業が好調で、固定通信事業の損失を吸収した。

KDDIの連結業績と携帯契約数の推移グラフ

 持ち運び制に伴う転入から転出を差し引いたauの純増数は3月末までの半年弱で85万3000件と一人勝ちだ。auとツーカーをあわせた06年度末の契約件数は前期末比275万件増の2819万件。シェアも27.7%から29.1%に伸ばし、今期中に悲願のシェア30%、3000万契約の達成をめざす。

 固定電話事業の赤字幅も「メタルプラス」の契約増などで123億円縮小。好業績を受けて期末配当を500円増やす。08年3月期も増収・営業増益を計画し、10年度に売上高4兆円、営業利益6000億円をめざす中期目標も打ち出した。

http://www.asahi.com/business/update/0424/TKY200704240375.html