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2007年04月22日(日) 09時17分

「加ト吉」の循環取引、6年で数百億円…粉飾決算の疑いも読売新聞

 冷凍食品大手「加ト吉」(本社・香川県観音寺市)グループを巡り、商品を動かさずに伝票上で売買する不明朗な「循環取引」が繰り返された疑いのある問題で、同社が設置した弁護士、公認会計士らによる外部調査委員会が、2006年までの6年間で総額数百億円にのぼる循環取引を認定したことが21日、わかった。

 調査委は「不適切な取引」と指摘した調査結果をまとめ、同社に提出した。売上高が水増しされた粉飾決算の疑いもあり、同社は今週中にも、東京証券取引所に報告し、調査結果を公表する。

 関係者によると、調査委が循環取引への関与を認定したのは、加ト吉と連結子会社「加ト吉水産」(同)のほか、取引先だった香川県の貿易会社、兵庫、岡山両県の食品販売2社、大阪市の中堅商社など。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070422-00000401-yom-soci