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2007年04月20日(金) 00時17分

三菱自のハブ脱落3人死傷、元部長らに禁固2年など求刑読売新聞

 横浜市瀬谷区で2002年、三菱自動車製の大型車から脱落したタイヤに直撃された母子3人が死傷した事故で、部品の欠陥を放置したとして、業務上過失致死傷罪に問われた同社元市場品質部長・村川洋(61)、元同部グループ長・三木広俊(59)の2被告の論告求刑が19日、横浜地裁(木口信之裁判長)であった。

 検察側は「(車軸部品)ハブの強度不足に疑いを抱いており、事故は予見可能だった。リコールを届け出る注意義務も怠った」と、村川被告に禁固2年、三木被告に禁固1年6月を求刑した。

 論告によると、リコールを担当する同社品質保証部門にいた村川被告らは1999年6月、広島県内で大型バスのハブが破断した事故について原因調査を十分行わなかった。当時、同社製トラックではハブの破断が15件起き、ハブの強度不足が疑われていたが、運輸省(当時)には「他に同種不具合の発生はなく、多発性はない」と虚偽報告、欠陥を放置した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070419-00000213-yom-soci