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2007年04月20日(金) 03時11分

<長崎市長選>期日前投票 伊藤市長への票「無効」 毎日新聞

 伊藤一長市長(61)が射殺された長崎市長選で、期日前投票で伊藤市長に投じた票について、有権者から「投じた票はどうなるのか」と市選管に問い合わせが多数寄せられている。無効票となるが、市選管は「1人1票の原則があり、もう投票できない」と説明している。しかし、有権者からは再度投票を求める声が相次いでいるという。
 4選を目指していた伊藤市長の期日前投票の得票数は不明だが、事件当日の17日までに計7354票が投票された。市選管には「亡くなるとは思わなかった。投票したい気持ちを分かってほしい」「無効ならもう一度投票したい」など、19日までに少なくとも数十件の問い合わせがあった。
 総務省選挙課は「同じ選挙で2回の投票はできない。投票権行使と、投じた票が結果的に無効となることとは、別問題」としている。逆に、補充立候補が正式に受理される前に、補充立候補予定者の名前を投票用紙に書いて期日前投票した場合は「結果的に有効となる」という。
 市選管の宮上佳顕選挙管理係長は「事前の開票はできないし、誰が伊藤市長に投じたかも分からない。有権者には理解してもらうしかない」と話している。【船木敬太】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070420-00000019-mai-soci