記事登録
2007年04月19日(木) 11時02分

出会い系サイト:関連犯罪、過去最高の248件 県警、フィルタリング要請 /神奈川毎日新聞

 ◇携帯電話3社へフィルタリング普及要請
 06年に県内で起きた出会い系サイト関連の犯罪検挙件数が過去最高の計248件に上り、被害者の9割以上が20歳未満の少年だったことが県警少年育成課のまとめで分かった。県警は未成年者による携帯電話の出会い系サイト利用を抑制するため、PTAや携帯電話会社の担当者を招いた初会合を開き、携帯大手3社に特定サイトへの接続を制限する「フィルタリング」の普及策を引き続き進めるよう要請した。
 同課によると、06年の検挙数は前年比43件増。統計を取り始めた01年の48件に比べ、5倍以上に増加した。うち9割以上が、未成年者を対象とした児童買春・児童ポルノや県青少年育成条例違反事件だった。
 NTTモバイル社会研究所の調査(05年3月)によると、携帯電話を持つ少年は▽高校生96%▽中学生67%▽小学生24%——に上る。出会い系サイトや、自殺方法や爆弾作製方法を教える有害情報サイトも多い。携帯電話大手3社は、3社が公認したサイト以外に接続できなくなる「フィルタリング」の無料サービスを実施しているが、あまり知られておらず利用者も少ないのが現状だ。
 県警本部で13日に開かれた会合には、自治体の教育委員会幹部や携帯電話会社の担当者など約30人が出席。県警の川畑健治少年育成課長が「フィルタリング利用を促進し、子供を有害情報から守ることを考えたい」とあいさつ。会合ではPTA側などから「保護者に、フィルタリングの必要性を教えるべきだ」との意見が相次いだ。【伊藤直孝、写真も】

4月19日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070419-00000023-mailo-l14