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2007年04月19日(木) 18時31分

中華機事故、遺族27人が和解=発生から13年−法廷で初めて謝罪・名古屋高裁時事通信

 名古屋空港で1994年4月、乗客乗員264人の死者を出した中華航空機墜落事故で、台湾と日本の遺族ら29人が中華航空(台湾)と機体メーカーのエアバス社(フランス)を相手に、計約6億7800万円の損害賠償を求めた訴訟の弁論が19日、名古屋高裁(岡久幸治裁判長)であり、中華航空と遺族27人との間で和解が成立した。エアバス社に対する控訴も取り下げるという。
 残る日本人遺族2人は「判決を求めたい」として、和解に応じなかった。
 中華航空側は弁論で「多大な心痛を与えたことを深くおわびします」などと謝罪。賠償金額を一審判決時の金額に上乗せすることなどで、遺族側も和解勧告を受け入れた。和解金額は明らかにしなかった。遺族側代理人によると、中華航空がほかの訴訟も含め、法廷で謝罪したのは初めてという。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070419-00000149-jij-soci