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2007年04月19日(木) 21時30分

県議選候補者に暴力行為=右翼団体幹部ら逮捕−拉致問題の姿勢を批判・鹿児島時事通信

 鹿児島県議選(8日投開票)に立候補した元県議の胸ぐらをつかんだなどとして、県警組織犯罪対策課などは19日、暴力行為法違反の疑いで、鹿児島市の政治結社事務局長田中淳容疑者(28)=同市真砂町=ら右翼団体の3人を逮捕した。3人とも容疑を認めている。県警は同日、団体の事務所など6カ所を家宅捜索した。
 調べによると、田中容疑者らは県議選告示直前の先月28日午後4時半ごろ、指宿市内の国道を街宣車で走行中、対向してきた浜田茂久元県議(60)が運転する車を無理やり停止させた上、運転席から引きずり出そうとした際に元県議が抵抗したため、胸ぐらをつかんでシャツを引き裂いた疑い。元県議は車を発進し逃げたため、けがはなかった。
 浜田元県議は以前、「北朝鮮に拉致された日本人を救出する鹿児島県民の会」の会長をしていた。拉致被害者の支援団体「救う会」は2005年、県民の会が集会や募金をしていないとして、活動停止を勧告。元県議は救う会を離脱した。
 田中容疑者らは日ごろから街宣活動で、元県議の拉致問題に対する姿勢を批判していたという。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070419-00000224-jij-soci