2007年04月19日(木) 21時24分

＜楽天＞ＴＢＳ株を２０％超まで買い増しへ（毎日新聞）

　楽天は１９日、ＴＢＳ株を２０％超まで買い増しし連結決算の対象にすると発表した。また、ＴＢＳに対し、楽天の三木谷浩史社長と同社の社外取締役であるカルチュア・コンビニエンス・クラブの増田宗昭社長をＴＢＳの社外取締役に選任すること、ＴＢＳの買収防衛策導入を株主総会の特別決議で決めるよう定款に定めることを株主提案した。提案への賛同者を増やすため、他の株主から議決権行使の委任状を集めるという。ＴＢＳは楽天との業務提携交渉で、特定株主による株式の大量保有を拒否する姿勢を見せており、両者間で緊張が再び高まりそうだ。
　楽天は同日、ＴＢＳ株式の買い付け意向説明書などをＴＢＳに提出。提出書類で同社は「放送メディアとインターネット・サービス企業の双方の特徴を活用したサービス提供を実現したい」と説明した。楽天は同日、関連会社を通じてＴＢＳ株約０．８％を取得しており、保有比率が１９．８６％に増えた。更なる保有比率引き上げや、三木谷社長自らＴＢＳの役員になることで、ＴＢＳの経営への影響力を高める狙いとみられる。
　ＴＢＳは今年２月に導入した新買収防衛策で、２０％以上の株式を取得しようとする投資家に対し、株式の取得目的などの情報開示を求めている。このため、楽天側は事前に買い増しを通告して理解を求めた。ＴＢＳは楽天の提案を検討した上で、９０日以内に買収防衛策の発動を株主総会に諮るかどうかを決める方針だ。【工藤昭久】

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