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2007年04月18日(水) 13時01分

真珠投資問題:県内500人、10億円被害 養殖会社捜索、全容解明へ /宮城毎日新聞

 ◇県警など全容解明へ
 愛媛県の真珠養殖会社「キュート」による出資法違反(預かり金の禁止)事件で、県警は17日、同社の「北海道・東北本部長」を名乗っていたとされる大崎市内の男性宅など3カ所を家宅捜索した。同社などは真珠養殖事業への投資名目で、東北地方を中心に全国で50億円以上を集めたとされ、県警は愛媛など5県警と合同捜査本部を設置、全容解明を目指す。
 調べでは、同社などは03年11月から05年7月にかけて、元本保証や利息の支払いを約束した上で、養殖事業への投資名目で甲府市内の男性ら12人から計約2300万円を預かった疑い。県警生活環境課によると、県内では約500人が10億円を投資したとみられ、全国で最も被害者が多い。
 同社を巡っては、県内の50代の主婦が投資金の返還を求めて仙台地裁に提訴。今年1月、同地裁は同本部長と妻に対し、請求通り約6700万円の支払いを命じる判決を出した。主婦は「1口105万円を投資すれば、100万円相当の真珠を入手でき、1年半以内に投資金の返還と22万円の配当を受けられる」と勧誘されたという。【青木純、比嘉洋】

4月18日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070418-00000082-mailo-l04