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2007年04月18日(水) 16時01分

公選法違反:水口府議を逮捕 未成年者に選挙運動、統一選で府内初 /京都毎日新聞

 ◇容疑で府警
 統一地方選の府議選(8日投開票)で未成年者らに選挙運動をさせたなどとして、府警捜査2課と南署は17日、中京区選挙区から無所属で立候補し当選した水口洋容疑者(54)=同区西ノ京両町=を公職選挙法違反(買収など)容疑で逮捕した。容疑を認めている。今回の統一選で立候補者が逮捕されたのは府内初。
 調べでは、水口容疑者は2月中旬ごろ、同区西ノ京両町の事務所で未成年者ら数人に対し、選挙運動をする報酬として後日現金を渡す約束をした疑い。また先月30日〜今月7日、未成年者数人に街頭で同容疑者への投票を有権者に呼びかける選挙運動をさせた疑い。
 水口容疑者は1952年生まれ。95年に初当選し、4回目の当選を果たしたばかりだった。府議会では新政会に所属、文教や厚生労働の常任委員長などを歴任。現在、政治アナリストやNPO法人理事を務めている。
 新政会の木村繁雄代表(府議)は「突然のことで内容が分からない」としつつ、18日に会派の全員協議会を開き善後策を検討する意向を示した。
 府選管によると、公選法では選挙から3カ月以内に欠員が生じた場合、法定得票数を満たした落選者で最多票だった候補者が繰り上げ当選となるが、3カ月を過ぎると欠員となる。同選挙区では民主新人の田中健志氏が繰り上げとなる可能性がある。【朝日弘行、小川信】

4月18日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070418-00000238-mailo-l26