2007年04月18日(水) 14時00分

盗難車：中古車工場で発見　窃盗グループの中継点か−−新発田　／新潟（毎日新聞）

　県警外事課と新発田署などは１７日、入国管理法違反の疑いで逮捕したロシア人の男が出入りしていた新発田市内の中古車業者の工場を同法違反の疑いで家宅捜索したところ、盗難車とみられる車両を発見し、押収した。県警は、この工場が盗難車を不正に改造して海外に輸出する中継点の可能性もあるとみて調べている。
　男は今月上旬、新発田市内で泥酔しているところを通報され、必要書類を所持していなかったことから入国管理法違反（旅券不携帯）の疑いで同署に逮捕された。調べに対し、住所などを明確にせず、県警は男が出入りしていたこの工場の捜索が必要と判断。関係書類を調べたり、関係者から事情を聞くなどして、男の生活実態を詳しく調べている。
　一方、関係者の話などから、この工場に盗難車が持ち込まれていた疑いが浮上。盗まれた車体のナンバーを付け替えたり、車体番号を削るなどの不正改造が行われていた可能性があるという。工場では複数のロシア人が稼働しており、中古車窃盗グループが組織的に盗難車輸出の中継点として利用していた可能性もあるとみて、実体解明を進める。【北上田剛、黒田阿紗子】

４月１８日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070418-00000139-mailo-l15