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2007年04月14日(土) 03時24分

「水道工事対策」とウソ、洗浄剤配る謎の男たち読売新聞

 横浜市や神奈川県海老名市で、「水道工事の濁り水対策」として、作業員風の男たちが住宅を訪ねて家庭用パイプ消臭・洗浄剤を配ろうとし、市水道局や警察に問い合わせが相次いでいる。

 市は「水道工事で洗浄剤を配布することはない」と話し、洗浄剤のメーカーも「見本としても配ることはない」としており、何のために配っているのか首をかしげている。実際には工事は行われていなかった。

 横浜市や県警南署によると、同市南区で今月9日と12日、数人の青い作業服姿の男たちが数十軒を訪ね、「水道工事をやっているのでにおいがしたら、錠剤を使ってほしい」と、青と白に色分けされた錠剤1個を渡そうとした。市には23件の問い合わせがあり、うち21件で錠剤を置いていった。調べたところ、市販されているパイプの消臭・洗浄剤と判明した。

 また、県によると、海老名市では今年2月ごろ、女性が、1人で訪ねてきた男から錠剤1個を受け取った。男はその日にもう一度来て、錠剤を使ったかどうか聞いたという。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070414i301.htm