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2007年04月14日(土) 12時01分

耐震偽装:三条のマンション「強度に不足はない」 水落元建築士が偽装否定 /新潟毎日新聞

 「田村水落設計」(富山市)が構造計算した三条市の分譲マンション2棟で耐震強度偽装の疑いが発覚した問題で、同設計の水落光男・元1級建築士が13日同市役所を訪れ、報道陣に「耐震強度に不足はなく、偽装ではない」と主張した。
 水落元建築士は「耐震強度偽装」と発表した同市に反論するため、同市役所を訪問。しかし、同市側は「これまでにも主張は聞いており、会う必要はない」と面会を拒否した。水落元建築士は「構造計算に問題はないとする報告を提出していたのに、何の連絡もないまま『偽装』と発表した理由を聞きたい」と話した。
 構造計算プログラムの中で一部の耐震壁の強度を手動で入力し直した事実は認めたが、「(プログラムに入力されているのとは)別の計算式を使えば耐力に問題はなかった」と主張。「国の認定プログラムは設計者が変更できるようになっているし、どちらの式を使っても法令違反ではない」と話した。
 同市側は12日の会見で、構造計算プログラムの一部でデータを入力し直した点を「意図的な偽装」と指摘しており、建築主のアパグループも市の判断を受け入れる方針を示している。【前谷宏】

4月14日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070414-00000079-mailo-l15