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2007年04月13日(金) 11時26分

航空機に整備漏れ、把握後も運航 スカイマーク厳重注意朝日新聞

 航空会社・スカイマークが運航するボーイング767型計3機の定期点検の際、同社の整備規程で定めた作業の漏れがあったと、同社から国土交通省に報告があった。同社は作業漏れを把握した後も1〜2日間、3機で羽田と福岡、神戸両線で計24便の運航を続けており、国交省は13日、安全運航への認識が甘いとして同社を厳重注意した。

 国交省によると、整備漏れがあったのは、(1)主翼前縁のフラップの油量検査(2)同じ装置のブレーキ機能検査(3)調理室の空気取り込み部の洗浄作業。整備規程は同社が国の認可や承認を受けて定めているもので、これに従って、定期的に詳しい点検整備を行う。(1)〜(3)は飛行時間6000〜2万4000時間ごとなどに行う作業と定めているが、前回の点検で作業をしないまま、4カ月から2年8カ月飛んでおり、規程に違反していた。

 同社が詳しい定期点検を外部に委託する際、整備作業の指示書に漏れがあったという。

 さらに、(1)は3月23日、(2)と(3)は3月27日に社内で判明したが、(2)は29日夜に作業するまで1機を13便運航、(3)は28日夜に作業するまで2機を11便運航した。

 把握後も運航した理由についてスカイマークは、国交省に、「メーカーのボーイングが定める点検期限を超えていないし、安全性に影響が少ないと判断した」と説明。だが、国交省は作業漏れを把握しながら運航を続けた点に問題が大きいと判断した。

http://www.asahi.com/national/update/0413/TKY200704130153.html