記事登録
2007年04月13日(金) 10時12分

米政権、メール消去の可能性 連邦検事解雇疑惑で朝日新聞

 米ブッシュ政権が、政策に沿わない連邦検事8人を解雇した疑いが持たれている問題に関連して、ホワイトハウスは12日、この問題にかかわる電子メールのやりとりの一部を過って消去してしまった可能性があると認めた。野党からは、意図的に消去した可能性を疑う声も出ている。

 連邦法で政府の業務にかかわるメールは保存が義務づけられている。だが、大統領の腹心カール・ローブ次席補佐官ら22人の職員が、共和党全国委員会のメールアドレスも使っていたため、そちらの方が消えてしまった、と説明している。

 しかし、議会調査権を盾にメールも含む完全な資料提出を求めてきた野党民主党は、「『宿題を犬が食べちゃいました』というのと同じような言い訳だ」(リーヒー上院司法委員長)と激怒。ホワイトハウスのペリーノ副報道官は同日、「我々はへまをしたが、問題を解決しようとしている」と述べ、復元を試みていると説明した。

http://www.asahi.com/international/update/0413/TKY200704130050.html