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2007年04月12日(木) 12時01分

有害図書:性風俗情報誌など6冊 県教委が指定 /静岡毎日新聞

 県教育委員会はこのほど、青少年の健全な育成を阻害するおそれがある「有害図書」に、性風俗情報誌など雑誌6冊を指定した。昨年10月の関係条例改正を受けての決定で、指定は8年ぶり。県内の繁華街では数年前から路上に陳列される性風俗雑誌が増えている。
 指定は5日、昨年10月改正された「県青少年のための良好な環境整備に関する条例」をもとに「県青少年環境整備審議会」が協議を重ね決定。指定されたのは暴走族や改造車などが紹介された「チャンプロード5月号」(笹倉出版社)や性風俗店の宣伝や求人情報などが掲載された「Men’S TONIGHT 2007年4月号」(ウィル)など6冊。性風俗情報誌は改正で新たに加えられた「売春や類似行為に好奇心を起こさせ従事を誘発する表現をしている」にあたるとして指定を受けた。
 県青少年課によると、県内では現在約10種の類似誌があり、多くは静岡や浜松など繁華街の路上に陳列され、未成年の性風俗犯罪の温床になっているという。保護者などから対応を求める声があがっていた。
 指定により、有害図書の販売業者や貸し付け業者は、青少年への販売や閲覧が禁止されるほか、書店などでは一般図書と区別して陳列しなければならなくなる。違反した場合は最高30万円の罰金。県教委は警察や自治体と協力し業者に指導を行う方針。【賀川智子】

4月12日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070412-00000107-mailo-l22