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2007年04月12日(木) 23時08分

栃銀で預金不正引き出し読売新聞

4日間で19口座1331万円

 栃木銀行は11日、偽造キャッシュカードを使った不正な預金の引き出しが6〜9日の4日間に、県内や東京、千葉、埼玉、神奈川の1都4県で集中して発生し、県内の個人の計19口座で計1331万円の被害があったと発表した。カメラで暗証番号などが盗撮された可能性があり、栃銀は10日、県警に被害届を出し、県警は建造物侵入容疑で捜査を始めた。

 栃銀によると、預金の不正引き出しは、県内の3出張所のほか、東京都などの複数のコンビニエンスストアの現金自動預け払い機(ATM)で発生した。

 被害者は栃木市、那須烏山市、高根沢町の預金者が中心のため、防犯ビデオを確認したところ、烏山支店かましん大金店出張所(那須烏山市)、宝積寺支店リオンドール高根沢東店出張所(高根沢町)、宝積寺支店光陽台出張所(同)、栃木支店カワチ薬品平柳店出張所(栃木市)の4出張所のATMコーナーで、不審な人物が盗撮カメラのようなものを仕掛けている様子が映っていたという。一番古いものは2月初旬で、カメラはすでに取り外されていた。

 栃銀は被害拡大を防ぐため、6日〜9日に4出張所で使用された728口座のキャッシュカードによる引き出しを一時停止し、暗証番号の変更や安全性の高いICカードへの切り替えを要請したが、防犯カメラの調査は終了しておらず、被害が拡大する可能性もある。これまでの被害は補償するという。問い合わせは、栃銀テレホンセンター(0120・29・6043)へ。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/news001.htm