記事登録
2007年04月11日(水) 14時45分

志賀原発99年の制御棒脱落、出力急上昇の「即発臨界」か読売新聞

 1999年の北陸電力志賀原子力発電所1号機(石川県志賀町)の臨界事故は、出力を調整する制御棒が3本脱落した後、出力が瞬間的に運転時の15%まで上昇した恐れがあることが同電力の解析で分かった。

 ウラン燃料の核分裂反応が急速に進み出力が急上昇する「即発臨界」という危険な状態だった可能性があり、経済産業省原子力安全・保安院は専門家の意見を聞きながら分析を進めている。

 志賀原発では、制御棒を動かす水圧調整弁の誤操作で、89本の制御棒のうち3本が毎秒47ミリ・メートルの速度で脱落。緊急停止システムが作動しなかったため、臨界に達した後も中性子が増え、出力も上昇を続けた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070411-00000106-yom-soci