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2007年04月11日(水) 12時39分

パスモ、定期券除き新規発売中止…売れすぎてカード不足に読売新聞

 首都圏の鉄道やバスで利用できる共通ICカード乗車券「PASMO(パスモ)」が予想以上の売れ行きで在庫が足りなくなり、定期券を除くカードの新規発売が、当分の間、中止されることになった。

 発行会社「パスモ」(東京都新宿区)が11日午前、発表した。8月中の再開を目指すという。

 1年で500万枚の発行を見込んでいたが、4月9日時点で300万枚を突破、追加発注が間に合わなくなった。同社は、在庫がなくなれば定期券の発売も中止することがあるとしている。

 パスモはあらかじめ1000〜2万円を入金、利用の度に料金が差し引かれ、残高がなくなれば追加チャージ出来る。3月18日の発売開始時に400万枚を用意し、7月までに100万枚のカードが届くはずだった。しかし、予想を大幅に超える売れ行きで、急きょ、カードを300万枚追加発注したが、納品は8月以降にずれ込むことがわかった。

 このため、通常タイプは12日から、クレジットカード機能付きのタイプは14日から、それぞれ発売を中止する。定期券は在庫がなくなるまで販売する。同社では「ご迷惑をおかけして申し訳ない」としている。

 一方、パスモと相互利用できるようになったJR東日本の「Suica」の売れ行きも、3月以降は倍増しているが、品不足の恐れはないという。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070411it06.htm