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2007年04月11日(水) 11時56分

パラグアイの邦人誘拐、実行犯グループほぼ特定読売新聞

 【アスンシオン=中島慎一郎】南米パラグアイの邦人誘拐事件で、同国の内務省関係者は10日、土地管理会社「ビクトリア」社長の太田洪量(ひろかず)さん(62)らを誘拐した実行犯グループをほぼ特定したことを明らかにした。

 この関係者によると、実行犯グループは、ブラジル国境に接し、麻薬や武器の密輸などで知られるパラグアイ南東部アルトパラナ県シウダデルエステ市を拠点とする誘拐団。現在は同市近郊に潜伏している可能性が高いという。

 グループは20〜30代の若者15〜20人が中心で、ブラジル人やアルゼンチン人などの外国人のほか、元警察官も含まれている。当初は強盗などの犯罪が中心だったが、今年に入り計4件の誘拐事件を起こしているという。

 捜査当局は9日に逮捕した4人のうち、1人を釈放、残る3人について実行犯グループとの関係を調べている。

 一方、警察関係者によると、10日解放された太田さんの秘書、山口佐和子さん(37)は同日午前5時半(日本時間同日午後6時半)ごろ、アスンシオン市内の自宅近くで一人でタクシーを降り、歩いて帰宅したという。山口さんは夫と一緒に市内におり、医師の診断などを受けた模様。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070411i304.htm