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2007年04月11日(水) 06時09分

「松岡氏へ資金協力」不明100万円、後援者が返却朝日新聞

 松岡農林水産相の後援者であるインド文化協会会長に対し、都内の会社から「松岡氏への資金協力」として支払われた100万円が使途不明になっている問題で、協会会長が会社側に100万円を返金していたことが分かった。

 会社経営者によると、会長の弁護士が、2日付の文書で100万円を返却する意向を通知してきた。会長に電話で「何の金か分からないので受け取れない」と伝えたが、会長は「例の松岡氏の分です。受け取ってください」と言い、翌日に入金があったという。

 会長は朝日新聞の取材に対し、「ややこしいことにかかわりたくないから返した」と話した。

 この100万円をめぐっては、会社の経営者は「会長の依頼で、松岡氏への資金協力として05年2月に手渡した」と説明。松岡氏の政治資金収支報告書に記載はなく、松岡氏は「(授受の)事実はない」としていた。

 一方、会長は、経営者には「(松岡氏側へ)渡したのは間違いないが、渡さずに私が使ったことにしてほしい」と話し、朝日新聞の取材に対しては「記憶がない」「話したくない」とあいまいな回答を繰り返していた。

 この会社は、100万円を渡した翌月にも、閣僚経験のある国会議員への資金協力を会長に頼まれて40万円を支出。この議員の収支報告書には、会社が支出した翌日付で同額の記載があった。

http://www.asahi.com/national/update/0411/TKY200704100391.html