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2007年04月11日(水) 22時19分

三洋製携帯電池パック、回収費用は40億円朝日新聞

 三洋電機は11日、同社の携帯電話向けリチウムイオン電池の一部が、過熱の恐れがあるとして回収された問題で、回収費用などの総額が40億円になったと発表した。パックは三菱電機製のNTTドコモ向け電話「FOMA D902i」に使われており、負担額はドコモ、三菱を含め3社で協議して決めたという。

 製造したのは、三洋の子会社の三洋ジーエスソフトエナジー(京都市)。三洋が同子会社株の51%を持ち、残りを電池メーカーのジーエス・ユアサ パワーサプライが保有している。この比率に応じて、三洋は20億4000万円を負担する。07年3月期連結決算に損失として計上する。

 同社は昨年12月の回収発表の時点で費用を30億〜40億円と見込んでおり、これ以外には「決算への新たな影響はない」という。

 電池パックは発熱したり、破裂したりするケースがあり、利用者がやけどをする事故も起きた。全国約130万個が回収の対象となっており「ほぼ全員に、新しいパックが行き渡った」(NTTドコモ)という。

http://www.asahi.com/business/update/0411/OSK200704110064.html