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2007年04月10日(火) 23時21分

三井住友銀、金利取り過ぎ15億円返還へ朝日新聞

 三井住友銀行は10日、前身の旧さくら銀行が融資した貸出金の一部で、利息の取りすぎが約15億2300万円分あったと発表した。現在も融資残高がある計1366の法人・個人の顧客が対象で、取りすぎた利息は全額返還する。返済済みの約1万2000の顧客でも同様のケースがあるとみられ、引き続き調査する。

 利息を取りすぎていたのは、旧さくらが01年3月以前に融資したお金のうち、金利が短期プライムレート(短プラ)に連動する貸出金。個人は事業者が中心という。

 短プラの変更時に変えることになっていたシステムへの入力漏れがおもな原因。当時ゼロ金利政策の導入や解除などが続き、金利がわずかしか動かなかったため、対応が遅れたようだ。昨夏に顧客から指摘があり、貸出金117万件分を調査したところ、全国にある約3分の1の支店などで取りすぎが見つかった。

 一方、94の取引先では合計約2600万円分の利息の受け取り不足が見つかった。「銀行側の責任」として不足分の請求はしない方針だ。

http://www.asahi.com/business/update/0410/TKY200704100380.html