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2007年04月09日(月) 01時51分

生保不払い、大手4社が調査遅れ…期限までに未完了か読売新聞

 日本、第一、住友、明治安田の大手生保4社が進めている保険金不払い調査が遅れ、金融庁への報告期限の13日までに完了できない見通しになった。

 保険会社の説明が不十分で、契約者が支払いを請求しなかった「未請求」と呼ばれる不払いを調査するには、既に支払った保険契約を改めて調べ直す必要があるためだ。

 調査対象が膨大になったことに加え、保険会社側が調査体制を整えるのも遅れたとの指摘もある。

 4社は13日までに判明した不払い確定件数を金融庁に報告する。だが、追加の保険金を支払う可能性のある契約は、一部しか確認できておらず、各社は数万〜十数万件の契約の調査を積み残す。最終的な調査終了時期は5〜6月と報告する。4社以外にも調査が完了しない生保が多数出てくるとみられる。

 未請求の調査は、これまでに保険金を支払った案件から、追加の保険金を支払う可能性がある内容の契約を抜き出し、契約者に当時の事情を確認して不払いの有無を確定する。報告を求められた対象期間の2001〜05年度に、4社はそれぞれ延べ約200万〜350万件の保険金を支払っている。

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20070408ib22.htm