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2007年04月09日(月) 02時03分

不整脈左右するたんぱく質、慶大グループが発見読売新聞

 慶応大医学部の福田恵一教授らのグループは、突然死を引き起こす不整脈の防止に不可欠なたんぱく質を発見した。

 このたんぱく質が不足したり過剰に作られたりすると、心臓の交感神経の分布が異常なパターンを形作り、心臓の電気活動が安定化しないため、致死的な不整脈が起きるという。9日の医学誌ネイチャー・メディシン(電子版)に発表する。

 福田教授らは、脳内で神経軸索が伸びるのを防いでいるたんぱく質「セマフォリン3a」に着目。このたんぱく質の心臓での分布を調べたところ、交感神経の分布の形成に関係していることが分かった。

 このたんぱく質を作れないように遺伝子を改変したマウスを作製し、その心臓を調べたところ、交感神経の分布は無秩序となった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070408-00000517-yom-soci