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2007年04月08日(日) 10時13分

取り扱い死体1606体、最多 06年県警まとめ琉球新報

 県警捜査一課は5日までに2006年の「死体」取扱件数をまとめた。同年は1606体の死体を扱い、05年の1472体を134体上回り、過去最多となった。死因別でみると、全体のうち約63%にあたる1009体が病死。次いで自殺が402体で約25%を占め、自殺数も過去最多となった。事件性のあるのは10体で0・6%。残りが水死や一酸化炭素中毒死、転落死などとなっている。
 同課が取り扱うのは、病死も含め死亡時点ではっきりした死因の分からない死体、状況から事件性の可能性を持つ死体など。交通事故死者は含まれていない。
 同課によると、病院外での死亡や救急搬送直後に病院で死亡し病歴把握ができない死者の場合、警察の検視で死因を特定するが、こうした事例は大半が病死だという。
 自殺は初めて400人台を突破した。自殺理由は遺書がなく特定できない事例もあるが、病気や借金を苦にしたものが多いという。
 年代別では60歳以上が872体(54%)で半数以上を占め、30歳以上から59歳未満が641体(40%)、20代以下は85体(6%)となっている。地域別では、那覇署が393体で最多。沖縄署が160体、名護署126体、うるま署122体と続いている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070408-00000009-ryu-oki