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2007年04月08日(日) 08時01分

浅野氏涙1000人大コール…8日都知事選投開票スポーツ報知

 13都道県知事選などが行われる統一地方選前半戦は7日、選挙戦最終日を迎えた。注目の東京都知事選では、前宮城県知事の浅野史郎氏(59)が最後に訪れたJR新宿駅前で、感極まり涙を流すシーンも。有権者に支持を訴えた。各知事選は8日、投票が行われ、同日深夜には、大勢が判明する見通しだ。

 新宿の夜空に「あっさっの! あっさっの!!」と支持者のコールがこだまする中、浅野氏の顔には涙が光っていた。

 大勢の観衆のうち1人を指さし「この人は(選挙戦)最初の日、私に会いたくて2時間かけて来てくれたのに、会えなかった人…」と話すと「泣けました」と声にならない声を絞り、話した。そして午後8時。「ありがとう」と演説を終了すると、歓声が続くなか選挙カーを降りた。

 その後、選挙事務所で妻光子さん(57)と支援者らにあいさつ。目を潤ませながら「大変すがすがしい」と一言。光子さんには「泣いてませんよ。声もタンがからまっただけ」と強がりながらも、周囲に「感謝、感謝です」とお礼を繰り返す浅野氏に、事務所の内外から“浅野コール”が響いた。

 浅野氏がこの日、選挙戦の最後に選んだのは都庁を前に望む新宿駅前。民主党・菅直人代表代行、社民党・福島瑞穂党首ら各政党の幹部らが勢ぞろい。1000人近い観衆が振る青い旗で一杯になった。菅氏が「マラソンで(スターターとして)バンとやる人と、実際に走る人とどっちがすごいか!」と盛り上げると、浅野氏も「こんな選挙ができてうれしい」と叫んだ。

 最終日となったこの日も午前8時から青梅をスタートに多摩地区を遊説して回った。どの候補者よりもダントツに多いとみられる演説回数も158回を数えた。最初は200万円から始まった「100円カンパ」という寄付金も1258万円を超すまでになった。

 選挙戦途中、夫人やスタッフがバタバタと体調不良を訴える中、ニンニク注射を打ち、ひとり元気だった浅野氏。最終日も、運命の投開票日へと日付が変わる午後11時59分まで新宿駅で都民らの手を握り続けた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070408-00000001-sph-soci