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2007年04月06日(金) 15時34分

サイバーエージェント「AmebaVision」上の政見放送を削除東京都選挙管理委員会の削除要請を受けimpress Watch

 東京都選挙管理委員会(以下、選管)は5日、東京都知事選に出馬している特定候補の政見放送が動画共有サイト「YouTube」や「AmebaVision」で流れているという指摘を受け、サイト運営会社に削除要請を行なった。

 確認された動画は、YouTubeで43件、AmebaVisionで22件。選管では、YouTubeにメールとファックスで、AmebaVisionを運営するサイバーエージェントにメールや電話などで削除を依頼した。6日11時現在、YouTubeではまだ削除されていないが、AmebaVisionでは削除されていたことを確認したという

 なお、その他の動画共有サイトについては、現在確認中とのことで、発見し次第、同様に削除要請を行なう構えだ。

 選管は今回の件について、「公職選挙法では、新聞その他刊行物での文書図画の掲示・頒布などを禁止している。インターネットに掲載されるものについても文書図画に該当するので禁止している。今回の動画は、第三者がやったものなので、本人が違反しているわけではないが、特定候補の政見放送が流れ続けるのは問題」と説明する。

 また、「同じような事態が今後も考えられるが、すべてにおいて対応するのは難しい。東京都だけでなく、総務省とともに検討していきたい。今回のように第三者が勝手にやった場合、法的にどう見るのかが問題になる」とコメントした。

 サイバーエージェントは、AmebaVisionスタッフブログにて、「政見放送は、公職選挙法に基づいて候補者の政見放送をテレビ放映することになっており、その放送回数は各候補者毎に明確に定められている。しかし、AmebaVisionにおいて、特定の候補者の政見放送だけが掲載され、自由に視聴可能な状況となっており、他の候補者との公平性が保てずに不適切な状況にある為、該当する動画の削除を実施した」とコメント。今後、公職選挙法への抵触、不公平な選挙活動の助長となるような動画のアップロードは行なわないように呼びかけている。

関連情報

■URL

  東京都選挙管理委員会

  http://www.senkyo.metro.tokyo.jp/

  AmebaVisionスタッフブログ 公職選挙法に抵触するおそれのある動画投稿に関して

  http://ameblo.jp/amebavisionstaff/entry-10030024710.html

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・ JASRACやテレビ局などが共同でYouTubeに削除要請、約3万ファイルを削除(2006/10/20)

( 野津 誠 )

2007/04/06 13:13

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070406-00000006-imp-sci